Report 視察レポート

GMOヒューマノイド・ラボを訪問し、
集合住宅での活用を検討しました

2026年8月、東京・渋谷の「GMOヒューマノイド・ラボ 渋谷ショールーム」を訪問しました。ヒューマノイドの実機を間近で確認し、分譲マンションの共用部などでどのような業務を任せられるかを検討するための視察です。本記事では、ラボの概要、現地で確認した内容、不動産の現場に持ち帰った論点をまとめます。

鏡面で仕上げたフロアに、木箱に梱包された機体が並んでいる
GMOヒューマノイド・ラボ 渋谷ショールームのフロア

訪問の目的

ミライヤでは、X Conciergeを通じて、物件の案内や入居者対応をAIエージェントで支援する取り組みを進めています。ヒューマノイドを組み合わせると、画面や音声の中で応対するだけでなくエントランスでの受付や共用部の案内など、物理的な業務まで対象を広げられる可能性があります。

その実現性を判断するには、まず実機の大きさや動き、運用の様子を自分たちの目で確かめる必要があります。国内で多くの機種をまとめて確認できる場所として、GMOヒューマノイド・ラボを訪れました。

GMOヒューマノイド・ラボとは

GMOヒューマノイド・ラボは、GMOインターネットグループが2026年4月7日に開設した、ヒューマノイド専用の研究開発拠点です。グループ本社がある渋谷・セルリアンタワーの11階にあり、開設時にはフロアの約半分が先行オープンしました。

GMOインターネットグループは2026年を「ヒューマノイド元年」と位置づけており、ラボではロボット100体・ロボティクス人材100人の体制を目指すとしています。展示機はUnitree社製が中心で、今後はほかのメーカーの機体も増やす方針です。

ラボで確認したこと

鏡面で仕上げたフロアと、開かれた展示スペース

フロアに入ると、天井と壁面を鏡面で仕上げた空間の中央に、円形の受付カウンターが置かれています。展示スペースと開発スペースは大きく仕切られておらず、調整中の機体を通路から見ることができます。

鏡面の空間の中央に置かれた円形の受付カウンター
円形の受付カウンター。奥に展示スペースが続く

機体の搬入が続くフロア

訪問時、フロアには木箱に梱包された機体がいくつも並んでいました。全面開業に向けて、機体数を段階的に増やしている様子がうかがえました。

吊り下げ架台で調整されるヒューマノイド

人型の機体は、転倒を防ぐための吊り下げ架台に固定した状態で調整が行われていました。人と並んだときの背丈や、関節の動き方を間近で確認できたことは、共用部での使い方を考えるうえで大きな手がかりになりました。

吊り下げ架台に固定された人型の機体
吊り下げ架台に固定された機体
架台のそばで機体を調整するスタッフ
スタッフの方による機体の調整

集合住宅で検討したいこと

視察を通じて、ヒューマノイドを集合住宅に導入する場合に検討すべき論点を3つに整理しました。

  1. 共用部での受付・案内

    来訪者や業者の受付、館内の案内、宅配物の受け渡しの補助など、エントランスで繰り返し発生する応対が候補になります。X ConciergeのAIと組み合わせると、応対の記録を管理会社と共有できます。

  2. 管理業務の補助

    共用部の巡回や、設備の目視確認の補助など、管理員の業務の一部を分担する使い方が考えられます。人が行う業務との分担を、物件ごとに決めていくことになります。

  3. 導入前に決めておくこと

    段差やエレベーターを含む建物内の移動、居住者の安全、カメラ映像や会話データの取り扱い、故障時の対応体制など、建物側と運用側で事前に決めておく事項があります。

今後の取り組み

A Labでは今回の視察内容をもとに、分譲マンションの共用部を想定したヒューマノイド・コンシェルジュの検討を進めます。AIエージェントとヒューマノイドを組み合わせた運用の設計についても、進捗をこのTOPICSでお知らせします。

吊り下げ架台の人型の機体と、その横に立つスタッフ
ラボのスタッフの方と、調整中の機体